牧師室

背中

子どもは親の背中を見て育つ。 息子の結婚式を機に、 自分がどんな背中を見せていたのか 心配になった。 きっと彼は学んだことを生きると思うから。 反面教師にでもなっていれば それでもよいけれども。   &nbsp…

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ハエ先生

大きなハエが開けておいた窓から入って来た。 その瞬間から、私とハエは互いに居心地が悪くなった。 気にしないようにと思っても、ハエは飛び回る。 ハエにとって私の部屋は狭い。 外へ出してあげようと近づくと、狂った飛び方をして…

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丸い人生

私の人生の形は四角?三角?丸? 他にもいろいろの形がある。 私の人生はどんな形を成しているのだろう。 ある人は自分の人生を常に丸く捉えると言う。 成績がビリのときには後ろから数え始める。 そうすればトップになるのだから。…

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とどまる

気づかないうちに心はとんでもない所にとどまろうとする。 未来への不安や人との関係から生じる恐れのただ中に、 さらには、人の人生の中にとどまって 自分の思いを貫こうとして苦しむ場合がある。 心がさ迷っている状態である。 わ…

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  来るときは大きな音を立てながら猛威を振るい、 去るときはそっと姿を消して去ってゆく。 その風の如く最期を迎えられたらどんなにいいことか。 無気力感を味わいながら過ごした一日が終わろうとしている。 時の歩く些細な音が私…

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ミッション・ジョイ

映画「ミッション・ジョイ」を観た。 南アフリカ聖公会大主教デズモンド・ツツと 僧侶ダライ・ラマ14世とのドキュメント映画。 デズモンド・ツツ主教は, 南アフリカのアパルトヘイト(人権隔離政策)撤廃運動の指導者の一人。 ダ…

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聴く

人の話をどれだけ聴いているのだろう。 音としての言葉は聞いていても、 その言葉を通して伝えようとしていることが、 話す人の心の中にはうめき声としてあるのに、 表面的に聞こえる言葉ですべてを判断してしまっている。 傾聴する…

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無条件

「私たちはしばしば無条件の愛と無条件の受け入れを混同する」(ヘンリ・ナウエン) 悪いことをしても神は無条件にその自分を受け入れてくださると思うということ。 しかし、暴力や憎しみのような、あらゆる悪、その行いは、神の不在を…

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今日、久しぶりに新林公園を訪ねた。 あまりにも久々だったので、山の上で歩く方向を間違い、 短いコースの方から降りてきてしまった。 山道で、心臓が鼓動する激しい音を聞いたときの、 息苦しい中で味わうその喜びは、言葉では言え…

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謙虚さ

今日は誰かが切に生きたがった、その日。 もう少しだけ生かしてくださいと祈った、その日。 しかし、余儀なく奪われ、二度と生きられなくなった、その日。 その日を私は生きている。今日もその一日だった。 しかし、生かされていると…

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