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  来るときは大きな音を立てながら猛威を振るい、
去るときはそっと姿を消して去ってゆく。
その風の如く最期を迎えられたらどんなにいいことか。
無気力感を味わいながら過ごした一日が終わろうとしている。
時の歩く些細な音が私の胸に響く、夕陽よ、サヨウナラ!

 

 

昨夜、石川慶監督の「ある男」と言う映画を観た。
弁護士と向かい合ったときの、安藤さくらさんのセリフが忘れられない。
四年間一緒に暮らした男が事故で死に、
死んでから彼の正体が違う人だったと知り、彼女は言う。
「彼が誰だったのか、わからなくてもよかったのかも」と。

そう、今、一緒にいること、ここで一緒に生きていること、
体を触れ合い、話を交わし、共に食し、
顔と顔を合わせてときを分かち合っている、
その事実だけで愛し合うことができ、家族にもなる。

 

ある男

 

なのに、韓国人であるとか、日本人であるとか、
犯罪人の子どもであるとか、お金持ちの家で生まれたとか、
それらによって決められる生き方ほどつまらないものはない。

 

 

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