日韓宣教協力の進捗

5月9日に開催された2013年第2回常議員会において韓国からの宣教師が承認されました。日韓宣教協力委員会が推薦する李正雨(イ・ゾンウ)牧師です。名前を聞いてその人物を思い浮かべる方もおられるかと思いますが、2年前の2011年秋、神学生交流の一環で来日された方です。当時は準牧師という立場でした。首都圏の限られた教会のみ訪ねることができたのですが、期間内に関東地区婦人の集いにも出席され、交流を覚えてらっしゃる方もおられるでしょう。現在は結婚もされ牧師となっています。 韓国からの宣教師派遣と受け入れが準備される中、韓国ルーテル教会(LCK)では教団内で宣教師公募の呼びかけをし、李牧師はそれに応募しました。その後、宣教師候補者としてLCK内で検討され、また日本側の日韓宣教協力委員会メンバーとも面談し、日本宣教への召命や働きの可能性などが確認されてきました。そして、この度、日韓宣教協力委員会は宣教師の人材として李牧師を常議員会に推薦し承認を得たわけです。 今後は、日本語の研修を含め日本の教会で働くための準備の研修で着任までの日々を過ごすこととなります。予定では、本年7月に韓国で按手派遣式が執り行われます。そして9月にはお連れ合いと共に来日し本格的な準備を始めます。李牧師はすでに韓国にて日本語を学んでおり、加えて宣教師の心得の授業も受けているとのこと。今後は一層の日本語の上達と共に日本の教会について理解を深めていただくこととなります。 日本と韓国の教会では人も宣教の方法論も違う点があります。それらを十分理解し踏まえて宣教の一線に臨めるよう準備に励んでいただきたいと思います。私たちも李先生ご夫妻が十分働けるようサポートする態勢を整えなければなりません。信徒の皆さまもお祈りとお支えをよろしくお願いいたします。

宣教総主事 斎藤 衛