LWF/WICAS 日韓女性研修会議に参加して

 4月7日から9日まで市ヶ谷ルーテルセンターを拠点として東京にて、LWF(世界ルーテル連盟)主催の日韓女性研修会議が開催されました。目的はLWF総会にて採択された「ジェンダー公正基本方針」を知っていただき、ジェンダー(社会的に構築された性別により生じる格差)問題に取り組み、社会と教会において、正義・平和・和解をもたらすために女性と男性が共に働く信仰共同体を実現するためのものです。 此の度は、 WICASの事務局長であるDr.イレイン牧師を迎えて、韓国より5名、NRKより5名、そしてJELCからは10名以上の方々が2日目のセミナーに参加され、3日目は通訳付きの公開セミナーで、一般の方々も参加されて、「ジェンダー公正への道」の入り口に私たちが立つことができたと思っています。 韓国では、100年以上前に「バイブル・ウイメン」の活動が起こり、回心された女性たちが宣教師たちの手足となり、遠隔地の村々に聖書やトラクトを配布して、やがて、伝道者や教会活動のリーダーとなったという史実を知りました。参加された韓国の方々からは、この「バイブル・ウイメン」のリバイバルを目指したいとの声がありました。私自身は、北海道地区の女性の信徒説教者として参加しましたが、韓国でもJELCでも認定されていない奉仕活動ということもあり、質問も色々と受けました。「ジェンダー公正」とは、単に男女平等を目指す、ということではなく、神さまの似姿に創造された男女がお互いに尊厳を守りながら、神さまの働きを共に促進させることです。「すべての働きは神さまからの召しであり、按手とは、神さまからの召命を受けた方のその牧師職を按手することであり、男性や女性を按手するわけではない」とのイレイン先生の言葉が印象的でした。そして「自分が所属している教会をどんなイメージの教会にしたいのか」「女性や若者が意思決定権や責任を持たず、活躍する場のない教会は今の一般社会にとって果たして、魅力ある教会に映るであろうか」とイレイン先生は語り、その問いは改めて考える機会となりました。 開会礼拝は江本真理牧師、3日目の礼拝にはJELCの関野和寛牧師がそれぞれ英語で礼拝をしていただき感謝でした。最後に、この開催にあたり、WICASの代表委員として準備をされ、神さまの祝福のうちに進めてくださった、JELCの俵恭子さんと当教団の成田清恵さんには、心から感謝の意を表したいと思います。