韓国研修報告

 韓国ルーテル教会LCKとの宣教協力のため、2年ぶり2回目の神学生・準牧師の交換プログラムで9月2日から23日まで韓国で研修をしてまいりました。韓国ではキリスト教会の多さが印象的でした。街を見渡せば十字架のない風景を探す方が難しいでしょう。1区画に3つも4つも教会がある、1つのビルのテナントに3つ教会が入っているなどは珍しくなく、多数のプロテスタント教会によって人口の3割が信徒となった国の特徴的な光景でした。 韓国ルーテル大学の学生寮に滞在し、神学生の方々と交流しながら4四か所のルーテル教会の礼拝と活動に参加しました。韓国の文化や伝道史を学んだり、準牧師のご自宅などで交流を深めました。 韓国のプロテスタント教会の雰囲気は、力強い牧師の説教、会衆の感情的な祈りと賛美が特徴的で、多くのルーテル教会でも同様です。表現方法は日本とは大きく違いますが、これが韓国式の心の表し方、神との対話の仕方であると思いました。では私たち日本人の信仰生活において、私たちらしい霊性の持ち方や、礼拝形成はなされているでしょうか。21世紀の宣教において大きな問いであります。 私の訪韓中に東京五輪の開催が決定しました。「おもてなし」という言葉は日本人の心をあらわすような言葉ですが、韓国の方々こそ「おもてなし」に満ち溢れておられ、私は大変お世話になりました。神さまとの繋がり、人と人との繋がりの確か さを強く感じた3週間でした。

神学生 西川 真人