キリストの心(教会だより2026年8・9月号)
2026.9.30
神に聞く
「それゆえ、信仰は聞くことから、聞くことはキリストの言葉によって起こるのです。」
(ローマの信徒への手紙10章17節)
今年の2月に齋藤衛先生から、一緒に黙想会(レクチオディヴィナ*)をやりませんかとお声をかけていただき、JELCの筑田仁先生も加わって、3月と6月に六本木教会の礼拝堂で黙想会を行いました。声をかけていただいた時は、忙しさを理由に消極的な返答をしていたのですが、他の先生方と黙想をする機会もなかなかない貴重な時であり、何よりも今の自分の状況を振り返る必要な時でもあったのだと思っています。齋藤先生を通して、神様からこの機会に導かれたように思います。
近い主日の日課を黙想するにあたって、齋藤先生がリードしてくださり、長い時間、御言葉に聞き、そして神様に聞く時が与えられました。私は席をいろいろと移動しながら、気分を変えて黙想しました。1人で説教準備の時とはまた違った体験でもあり、何より先生方と一緒に神様から聞いたメッセージを共有できるのは恵まれた時でした。何も聞けない時も多々あるのですが、それでも自分の思いや考え、知識を一旦脇に置いて、御言葉ひとつひとつと向き合い、静まって過ごすことができる時ですから、それだけでも十分に実りがあります。会の後は3人で食事をしながら楽しい時間を過ごし、解散しました。
この黙想会を通して神様に聞くということについて、改めて教えていただきました。不思議な体験であり、与えられた機会でした。そして普段、いかに自身が聞けていないのかということを示された気がします。忙しさの中で、一度立ち止まって、静まって、神様に聞く機会を大切にしたいと思います。
(六本木ルーテル教会牧師 藤木智広)
*レクチオ・ディヴィナ(Lectio Divina)は、ラテン語で「聖なる読書」「神聖な読書」を意味し、聖書を単に「勉強する」のではなく、聖書を神の言葉としてゆっくり読み、祈りのうちに神に聴くための伝統的な黙想方法です。
