議長だより(教会だより2024年2月号)
2024.2.14

 1月の議長だよりは12月中に書いたものですので、お正月に起きた能登半島地震のことやその翌日に起きた羽田の航空機事故について触れることができませんでした。その後も能登半島地震の続報が入り、被害の様子が少しずつ明らかになったり、避難生活をされている人の姿を見、心痛めている方も多くいると思います。この一年はどうなることかと思ってしまいます。

 イエスさまの歩みも、受難の道でした。ただその道に先立って、イエスさまが洗礼を受け、公生涯を始めるとき、天が裂け父なる神が「これは私の愛する子、私の心に適うもの」という声が聞こえたと聖書に書かれています。受難の道、十字架への道が本格化する変容の出来事の時も、同じ声が聞こえました。困難な道を歩むときこそ、神さまからの愛の声が必要なのだと思います。受難の道のその先には、復活がありました。

 始まったばかりのこの一年を悲観的に見る必要はありません。まだ起こっていないことを悲観する必要がないからです。明日のことは、明日自らが思い煩うといいます。明日のことまで思い煩う必要はありません。神さまから愛されていることを信じて、今日できることを一歩一歩進めていきましょう。

吉田達臣