議長だより(教会だより2023年8・9月号)
2023.9.20

7月末から、8月初めにかけてルーテル教会ミズーリ・シノッドの総会が行われました。その総会の中で、日本ルーテル教団と聖壇と講壇の交わりを断つ、という決議がされたことを確認しました。理由は、2021年の教団総会で、女性牧師を正式に認めたからです。この決議に至るまで、私たちは20年ほど議論の時を持ちました。議論の焦点は、女性の牧師職が聖書で認められているかどうかではなく、ミズーリ・シノッドとのその後の関係についてでした。その間、女性牧師を認めた場合、本当に聖壇と講壇の交わりが断たれるかどうかを確かめ、それが断たれるであろう、ということも確認しました。

20年の時間は、ミズーリ・シノッドとの関係が断たれても、自分たちの信仰理解に従って歩むための覚悟のための年月だったと思います。

2021年の総会決議の直後、ミズーリ・シノッドの議長宛に、私たちが女性牧師を認めることを決議したことと、私たちは関係を変えることを決して望んではいないことを伝えました。それに対し、とても悲しいが、聖壇と講壇の交わりが断たれる決議がなされるだろう、という返信を受けました。それに対して、NRKの思いは変わっていない、ということをもう一度伝えました。

今回の決議を知り、覚悟していたことではありますが、やはり一抹の悲しみを感じました。私たちの方の、ミズーリ・シノッドへの感謝の思いは変わりませんし、今までとは違った形ではあっても、交わりを続けていきたいと思っています。

 ルターが自らの信仰理解に立って歩み続けたように、私たちもそれに従って歩んでいきたいと思います。

吉田達臣