議長だより(教会だより2023年6月号)
2023.6.14

あれだけ気にしていたコロナ禍、5月から5類に変わったこともあってか、決して感染者は減ってはいないようですが、お構いなしにコロナ以前の生活に戻っているようです。お祭りでは人がにぎわい、旅行者も随分見かけるようになりました。4年ぶりの開催、という言葉も頻繁に耳にします。ウィズ・コロナの局面に移行したのだと思います。ウィズ・コロナという言葉を改めて考えてみると、面白い言葉だと思います。コロナは相変わらず気を付けなければいけないものですし、人間にとって決して良いものではありません。でも、この災いを完全に乗り越えるのではなく、うまく付き合っていく、というやり方があるのか、と思わされます。年齢を重ねると、痛いところや持病を抱えますが、それを完全に治していくのではなく、うまく付き合っていく、という道があるのだと思います。私たちは、この世にいる限り、完全に罪がなくなってしまうということもありません。悪意を持つし、弱さが出るし、醜さが顔を出す。でも、この私にイエスさまが付き合ってくださって、罪や憂いを取り去り、弱さや重荷を共に荷ってくださる。イエスさまがウィズ・罪人である私たちと共に歩んでくださることを信じて、この道を歩んでいきたいと思います。

吉田達臣