議長だより(教会だより2023年1月号)
2023.1.24

札幌ではスーツケースを引いて歩く旅行者がずいぶんと増えました。今までため込んでいた旅行欲が一気に解放されているようです。コロナが終わったわけではありませんが、ウィズコロナの時代に突入したのだと思います。

私も少しずつではありますが、出張する機会が増え、リアルで会う会議や集会が増えてきました。出張や旅に出ると、少し気分が変わり、自分自身の中に風通しがよくなるような思いになります。毎日同じような景色を見、同じような行動を続けていると、新しい発想や、新しい考え、新しい気持ちが出にくくなるのかもしれません。

そして、直に会うと、リモートで会議をしているときとは、違う気持ちにさせられます。会議の中に、熱気や活気が帯びていったり、直に会い、時を共に過ごすと親しさを感じ、この人のために多少無理してでも助けてあげたい、という思いが出てきたりします。色々便利な世の中になり、人と直接触れ合わなくても生活のできる時代ですが、人と直接会うことの力も忘れてはいけないと感じました。聖書の中に、イエスさまに対し自分の子どもに触れてほしいと願って連れて来たという話が出てきます。弟子は止めますが、イエスさまは妨げてはならないと言われ、触れられます。直接会うこと、触れ合うことの力を大事にしたいと思います。

吉田達臣