七夕

体の中でもっとも見知らぬ部分、
それは、背中。
まず、意識から遠いところであり、
意識して近寄ろうとしても自由に目と手が届かない。
まるで、他人のように。
しかし、どんなに威張っていて、偉い人でも、
背中にその人の人生がそのまま映し出される。
その背中を、自分ではなく他者が観察するのである。
私の背中はどんな姿をしているのだろう。
七夕、一年に一度くらいは、
決して向かい合うことのない、
自分の背中に意識を向けてみたい。
イスラエルの民が、ヨルダン川を渡るために、
川の中に足を踏み入れるほどの勇気が必要かもしれないけれど。

春の刈り入れの時期で、ヨルダン川の水は堤を越えんばかりに満ちていたが、
箱を担ぐ祭司たちの足が水際に浸ると、 川上から流れてくる水は、
はるか遠くのツァレタンの隣町アダムで壁のように立った。
そのため、アラバの海すなわち塩の海に流れ込む水は全く断たれ、
民はエリコに向かって渡ることができた。
（ヨシュア3：15-16）。

いつも思い出してください。
パンを裂くことと杯、
他に解決はありません。
（アテナゴラスの言葉）。