知恵

生まれるときから授けられている知恵、
それは、私たちが神の栄光を受けるための土台、
そして、神の栄光を現すための器、
隠されたその知恵を発揮させるために
私たちは出かけて行く。
人の弱さの中に、この世の闇の中に、
キリストの光として遣わされて行く。
なぜなら、出かけることによって恵みをいただくのだから。

生きてなくものの美しさよ
この世に亘って
深い寂しさに入って
なきつくすものの美しさ
人々の胸から胸につたわり
草木のゆめを深くする
いじらしい生きもの
わたしはこれらをいま祝福する
そのみじかき生命をたたえる
ひと雨ごとに衰えてゆくいみじさ
（「祝福されるもの」室生犀星）

しかし、私たちは、
成熟した人たちの間では、知恵を語ります。
それはこの世の知恵ではなく、
また、この世の無力な支配者たちの知恵でもありません。
私たちが語るのは、隠された神秘としての神の知恵であって、
神が私たちに栄光を与えるために、
世界の始まる前から定めておられたものです。
（１コリント2：6～7）。