光の子

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光を信じるためには自分が闇の中にいる状態に気づかなければなりません。自分が光の中にいると思い、光だと思っているものにすがっている限り、真の光を見ることはできないのです。富や権力、地位や名誉、そして健康さえも信じる対象になっている場合が多くあります。それは、これらが自分から離れ去っていくのを恐れ、落ち込み、絶望している自分の姿からわかります。これらのものはこの世のものであり、すべて闇の産物です。だからと言ってそれらすべてが悪いものというのではありません。この世を生きるための手段として力になります。しかし、すがるような思いで自分自身を委ねられるようなものではありません。永遠性をもっているものではないからです。

知恵のある人は、この世でいただいているすべてがこの世限りのもの、この世を生きるために与えられた手段的なものであることを悟りますから、真の光でおられる十字架の主イエス・キリストにこそ自分を委ねます。

「光は、いましばらく、あなたがたの間にある。暗闇に追いつかれないように、光のあるうちに歩きなさい。暗闇の中を歩く者は、自分がどこへ行くのか分からない。 光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい」(ヨハネによる福音書12章20~36)。

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