どこから来てどこへ行くのか

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捨てられた野原にも春は来るのか。故郷を追われ、余儀なく母国を後にした人の思いは、春先に置かれた心を故郷に馳せらせます。荒廃した地にも春は約束のように訪れるのです。それは、人間がもうだめだと、何もかも終わりだと諦めようとするそこで、命の源なる神様は立ち上がるのです。まるで、捨てられた地にも等しく春が巡ってくるように、死を漂わせる人の冷たい心の荒れ野に、新しい命をもたらすために神さまが来られ、働かれるのです。神の訪れは春。春がこれば、荒廃した地にも命は芽生え始めます。私たちの心の荒れ野にも花が咲き、実りをもたらす豊かさが宿るのです。わたしたちの始まりは、この命の源なる神であり、そして帰るのも同じところなのです。

「主は貧しい人の苦しみを決して侮らず、さげすまれません。御顔を隠すことなく助けを求める叫びを聞いてくださいます」(詩編22:24~32)。

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