地の上で

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雨の海岸
海から吹いてくる風が私に雨を運ぶ
雨は私の唇を濡らし出会いを喜ぶ
かぶっている帽子をとって
顔いっぱいに風が運んだ雨を受けて
流れる涙が分からないくらい濡らしてもらおう
そう思いつつ、帽子をかぶったまま散歩は終わった。

空は碧く無限だけれど
そこに 私は住めない
海は広く 美しいけれど、
そこいも私は住めない
少しは汚れているけれど
でこぼこ道もあるけれど
私が足を付けて住めるのは
人の肌の色に似たこの土の上
(星野富弘「足で歩いた頃のこと」より)

主よ、誰があなたの幕屋にとどまり
聖なる山に宿ることができるのでしょうか。
それは、全き道を歩み、義を行い。
心の中で真実を語る者。
舌で人を傷つけず
友に災いをもたらさず
隣人をそしることもない。
(詩編15:1~3)
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