孤児ではない

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幼稚園の4月は、子どもたちにとって希望の場であり、お母さんから離れなければならない悲しみの場でもあります。お母さんの暖かい懐を離れなければならない悔しい涙と、新しい世界での多くの友達や先生たちとの出会える希望の場なのです。成長のためにはいつまでもお母さんの懐に甘んじているわけにはいかないのです。この時の涙と悲しい思いが子どもたちの成長を助け、社会性を学ぶ第一歩を踏み出させるのだと思います。大切なことは、お母さんは決してどこにも行ってしまうのではなく、子どもの帰りを待って、いつもと同じく家にいるということです。

私たちと神さまとの関係も同じと思います。神と共に、神なしに、神のために生きる信仰の在り方。自我をパターンとして生きていた自分が、イエスさまのように十字架に委ねられて新しい自分に生まれ変わるとき、私たちは神さまと一つにされ、しかし一人歩きができる大人の道を歩めるようになるのでしょう。その歩みは決して一人ぼっちではなく、どこまでも神さまが一緒に歩いてくださる道のりです。

「わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない。あなたがたのところに戻って来る。しばらくすると、世はもうわたしを見なくなるが、あなたがたはわたしを見る。わたしが生きているので、あなたがたも生きることになる。かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる」(ヨハネ14:18~31)。

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