謙遜

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他者と心を合わせること、思いを一つにできるということは、自分自身のことを大切にしているときにのみ可能なことと思います。自分のことはないがしろにして、他者の世話をするために自分を犠牲にしているという思いの中で関わっているとき、その人は、今相手になっているその人のことを見下している、おごり高ぶった思いの中で関わっているのです。それは、愛する人の姿ではありません。そういう状態では心を合わせることおもできなければ、大切な人と思いを一つにすることもできません。まず、小さなことでも自分自身のことを労わる思いで大切にすること、それからもう一人の大切な人と向かい合うこと。そのバランスの中で一致は生まれてくるのではないでしょうか。

「何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです」(フィリピの信徒への手紙2:1~11)。

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