待つ力

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来るべき方を待つためには内なる力が必要です。いつ来るかわからない方を待つのですから、底地からなしには絶えることができません。しかし、ほとんどの人は、自分の計画を破るほど遅れてくる訪問者を待つのに、それほど労力を使おうとはしません。外の環境があまりにも早く変わるために、いつ来るかわからない方をじっと待っていては、自分だけが取り残されそうで待てないのです。

イエス・キリストは、ご自分は苦しみを受け殺されるけれども、三日後に復活すると約束されました。しかし、弟子たちは「復活」という言葉の理解ができず、イエスが死なない方法を模索し始めました。それをイエスは強く叱りました。その行為は、死の支配下に生きる人のやり方だったからです。「復活」とは死を超えて生きる新しい命の始まりです。新しい命の始まりを自分のものにするには、「復活」するという約束の言葉を信じることが求められます。信じることによって待つ力は与えられるからです。死んで三日目に復活するというイエス・キリストの言葉を信じない人にとって死から復活までの距離は、それだけ長いということでしょう。しかし、信じる人にとってその距離は「今、ここで」起きる出来事です。

「主はとこしえに契約を御心に留められる 千代に及ぼすように命じられた御言葉を」(詩編105)。

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