キリストの心(教会だより2025年6月号)
2025.6.12
力を受ける
あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。
使徒言行録1章8節
ときどき、見たこともない、会ったこともない方から教会に手紙やハガキが届きます。そこには「笠原先生のため、浦和ルーテル教会のために祈ります。」というような内容のことが記されてあるのです。見たことも、会ったこともないその方の言葉に大いに励まされている自分がいます。力や勇気、希望をいただきます。心の中にあったかいものがこみ上げてきて、「ありがとうございます」という感謝の思いと喜びが溢れるのです。
僕は神さまを見たことも、会ったこともありません。だけど、神さまがこの世界に与えてくれた御子イエス・キリストのいのち、聖霊の力、聖書のみことばから、この世界のどこにも、また、何ものからも見いだすことのできなかった力、勇気、希望、平安、喜び、愛をいただいています。感謝の思いから歌いたくなります。嬉しいから伝えたくなります。神さまから与えられた限りのない無償の愛を、福音を証したくなるのです。
主イエスの傍にいて、福音のみ言葉を聴いて、愛とゆるしを受け、聖霊の力をいただいて感動した弟子たちは、聴いたこと、受けたこと、いただいたことを世界中のすべての人々に伝え、知らせ、届け、証していきました。そして私たちの教会も、そして私たち一人一人も弟子たちが証した福音を聴き、キリストの愛とゆるしを受け、聖霊の力をいただくことができています。なんてすばらしいことだろう!地の果てまではいけないけれど、傍にいる人に証していこう。感謝、喜び、賛美をもって生きていこう。ハレルヤ
(浦和ルーテル教会牧師 笠原 光見)