議長だより(教会だより2026年1月号)
2026.1.30
「新しい年を迎えて/新しい歌を歌おう/なきものをあるが如くに/呼びたもう神をたたえて/新しい歌を歌おう」(教会讃美歌49番1節)。新年に歌われるこの讃美歌は、日本福音ルーテル教会の牧師であった江口武憲先生(2002年召天)の作詞によるものですが、この讃美歌について江口先生ご自身が書かれていた文章があります。
「1973年の末、10年近い歳月をかけたルーテル教会の新しい讃美歌集編纂の仕事も殆んど終りかけていた。全体を見直す段階で新年の歌を入れてはとの話が出た。新年を迎える気持ちは日本人とヨーロッパの人々とは余程異なり、ヨーロッパの讃美歌集には新年の歌は見かけない。新しい日本の讃美歌集だから新年の歌を入れようということになり、私が作詞するようにとのことになった。…そして1節の「なきものをあるがごとくに呼び給う神」という神への呼びかけが心に浮かんだとき、詩のこころは決まったように思った。「無きものを有るものの如く呼び給う神」(ロマ書4・17)、このアブラハムの信仰を讃えた聖書の個所は常に私の信仰の出発点であり、到達点であった。…4節まで出来てみると、それは自然と自分の信仰告白になっていた。そんな立派な生き方をしていたとか、しているとか言うのではなく、生きたいと思っているのである。今はその頃より、一層、この詩に近い心で生きているように思う。数年前、自分のために5節を作った。「この世での仕事を果し/召し給うみ声聞くとき/あわてずに身を整えて/主のみ顔仰げるような/生き方を今年はしよう」…(1996・1・22記)」
改めてこの讃美歌の歌詞に思いを向けて歌いたいと思います。そして私たち自身は、どのような生き方を今年はしようと祈り願うでしょうか。
江本真理
