副議長だより(教会だより2025年5月号)
2025.5.16
5月、北海道では花の季節を迎えます。長い冬を終えて、ようやく訪れた春を喜びながらいろんな花が次から次に咲き乱れます。そして5月の半ば、札幌の大通公園に良い香りが漂い始めます。ライラックの開花です。
ライラックは、札幌にあるミッションスクールの創設者サラ・C・スミス宣教師が米国の自宅の庭から札幌に持ち込んだものに由来すると言われています。その後、札幌にはライラックが多く植えられるようになりましたが、サラが持ち込んだ木が株分けされたのか、他の人もアメリカから持ち込んだのか。そこら辺は謎のようです。
なぜライラックは良い香りがするのかずっと疑問でした。3月のある日、大通公園に生えている樹木をぼーっと眺めていたら、一本の木に「ライラック モクセイ科」と表示されていました。なるほど!ライラックは金木犀と同じ科だったのですね。この歳にして一つ賢くなりました。
その日、雪が残る大通公園では、それがライラックの木だとは気づきませんでした。他の樹木と同様、葉も花も香りもなく、ただの枯れ木かと思いました。でも、その木にもちゃんと命が宿っていて、時が来れば青々と葉を繁らせ、美しく花開き、良い香りを一面に放つ。神さまの粋な働きを思います。私たちも心が萎れたり枯れたりしても、時が来れば神さまが必ず新しい命に生かしてくださると信じつつ、今年も花の季節を楽しみたいと思います。あ!大きな声では言えませんが、大通公園のライラックまつりも楽しみです笑
白井 真樹