神学院について

4年 M.N君

逃げた私を導く方

主のみ名を賛美いたします。

2012年春よりNRK神学院生として日本ルーテル神学校に入学いたしました、M.Nです。この紙面を通じて皆さまにご挨拶できますことを感謝いたします。

14年前、新潟から上京した私はルーテル学院大学の社会福祉学科に入学し、ルターハウスで神学生と共に寮生活を送りました。牧師と神学生の姿は憧れでもありましたが、その働きの責任の大きさに苦悩している姿をも見て「怠惰な私にはとてもできない」と尻込みする気持ちもありました。ルターハウスの寮生ということで学校でも教会でも「いつ神学校に入るの?」と多くの方が声を掛けてくださいましたが、ソーシャルワーカーになるべく学んでいた私にはいつしか反発心さえ生まれていたのです。「牧師になんてなりません。神さま、どうか勘弁してください」そんな思いで歩んできました。

大学卒業後10年、高齢者福祉の現場で働きながら教会生活を過ごしてきましたが、職場の老人ホームを訪れて入居者に寄り添ってくださる多くの牧師・宣教師の方々の働きと生き方に触れる中で、教会と人とに仕える働きに人生を捧げたいと思うようになりました。そんな中、結婚生活が大きな転機となりました。振り返ると、神さまからの呼びかけを避けて自分のやりたいように生きてきた自分の姿が見えました。そして今、再び神さまが私に「恐れることはない」と呼びかけてくださっていることに気づかされました。神学校入試までは、神さまから逃げてきた生き方や召命感などを整理することができず苦しい思いもありましたが、祈りの中で導かれ整えられたことに感謝しています。

順調にいけば、卒業する2017年は宗教改革500年の節目です。分裂から一致に向けて世界中のキリスト者の協働や教派間の対話も始まっており、今を生きる私たちが、一つの体としてこの世に対して果たしていくべき働きが示されつつあります。祈りながら4年間の学びに励みたいと思います。

2年 Y.Nさん
1年 T.N君