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韓国ルーテル教会・大学での研修報告 2011
笠原 光見

 2011年9月1日~23日まで韓国研修に行って参りました。私が主にお世話になった教会は、韓国ルーテル教会のヨリリンムン教会(ヨリリンムンとは、「開かれた門」。ヨハネの黙示録3:7~8節からきているそうです。)といいます。
 主日礼拝は9:00からと11:00からの二回あり、13:30からは青年の礼拝がもたれています。このほかに水曜日19:30から夕礼拝、毎朝5:30から早天礼拝があります。主日礼拝には平均して260名の方が来られているそうです。

 韓国に着いた翌朝から帰国前日の朝まで早天礼拝に参加させていただきました。
 韓国のほとんどの教会では毎朝5:00か5:30から早天礼拝があり、早天祈祷と違い毎日牧師先生からの説教があります。そして礼拝の最後に各々で祈る時間があり、ヨリリンムン教会では5:30から始まり7:00頃まで祈っていました。
 毎朝早くに教会に集まり、人々は神さまとの深い交わりの時をとても大切にしていたことに感動しました。皆が自由に何かに縛られていることなく、熱心に祈られている姿は義務や責任、訓練のようなものではなく、ありのままに素直に正直に神さまに近づいているすばらしい時で、私の祈りについての姿勢や考えに大きな刺激が与えられた時でした。

 今回の研修では、様々な教会を見ることのできる機会が与えられ、見たり聞いたりと体験をして、感性を養われたすばらしい経験でした。本当に感謝です。
 いたる所に教会があり、見上げれば十字架が見え、勇気と力をいただき、常に励まされていました。地域社会と教会が身近にあり、それが当たり前に溶け込んでいることがとてもうらやましいと感じると同時に、いつか日本がこのようになることを強く願うものです。

 今回の研修では韓国ルーテル大学の学生寮にて宿泊させていただき、学生、神学生や伝道師の方々との交わりをもつことができたことがとてもよかったです。
 大学での授業も一度だけですが参加させていただき、また週に2度あるチャペルタイムにも参加させていただきました。
 正直言葉の壁はありましたが、一人の神学生の方が英語が上手でしたので助かりました。彼がいなかったらほとんどコミュ二ケーションも取れずに本当に大変な研修であったと考えただけでもゾッとします。
 出会ったすべての方々が本当に優しくしてくださり、手厚くもてなしてくださいました。この研修で学んだことの一つに「もてなしの心」があります。韓国の人々との交わり関わりの中で強く教えられました。「もてなしの心」はこれから伝道、牧会に遣わされていく中で大変重要なことだとはっきりと示されました。徹底的なもてなしは、謙虚でなければできません。

 神学生、伝道師の方々にも本当にお世話になりました。約三週間という短い期間でしたが、仲良くなれたことがとてもうれしいです。
 韓国の男性は軍隊に行くことが義務とされています。神学生や伝道師も例外ではありません。彼らも軍隊経験があり、集まると当時の話しをいろいろとしてくれました。厳しい訓練で涙を流したこと、先輩の命令は絶対で大変な思いをしたことなどジョーダンを交えて話してくれました。失礼かもしれませんが軍隊での経験談は本当に笑えて楽しかったです。
 彼らの心の強さはこのような経験から養われているのだとつくづく感じました。やはり軍隊ですから、人を殺すことを教わるわけです。人のいのち、自分のいのちについてもより深く考え見つめているのではないかと思い考えさせられました。

 韓国の人は、みなさん本当に家族を大事にしています、なぜなら神学生、伝道師のほとんどが携帯電話に家族や両親の写真をもっていたからです。また、親が子供に対して過保護すぎるように思いました。なぜなら毎日のように親と連絡を取り合っている姿を見たからです。でも、これが彼らの、韓国の当たり前の文化、習慣なのだろうと思うとすばらしいことだと羨ましくも思いました。家族を大切にしてみんなで教会に繋がる、このようなことからも韓国の教会成長の一端を見ることができたように思います。自分の子供が何も言わなくても家族の写真を持ち歩いてくれる、そんな家族形成や生活環境が教会から、私たちクリスチャンからできていけたら素晴らしいと思います。

 今回の研修での最大の収穫は何と言っても、すばらしい「出会い」です。
 本当にすばらしい方々と出会い親交を深めることができました。その交わり、関わり合いの中からまた神さまへの信仰が強められ感謝と喜びへと導かれました。それは、この研修で自分の限界を知り、醜くい心、罪深い者であることを思い起こさせていただいたことが深く関係しています。
 言葉のよく分らない国へ一人きりで行くことは、自分の限界を知るにはよい機会です。必ず助けが必要です。助けを求めるときには謙虚なものとさせられます。そのような中でも私の傲慢の火は燃え続けていました。言葉が通じない、思うようにコミュニケーションがとれない、思い通りにいかないことに苛立ったり不満を覚えている自分がいました。
 私がなんて醜くい心の持ち主で罪深い者なのだとハッ気付かされるのは、韓国で出会った人々の優しくあたたかな思いやりのもてなしの心がとてもきれいで、私の罪と悪の心が映し出されたからでした。こうしてまた私は限界、弱さ、罪深さを知り、恥入り悔い改め、小さくなり神さまの愛、イエスさまの十字架に依りすがり祈る者へと導かれました。
 弱さや限界を知ることや、恥をかくことを味わうことは嫌いですが、神さまの愛をより豊かに味わうためには、私には必要なことなのだということをこの研修で教えられました。

 帰国三日前のヨリリンムン教会での夕礼拝で「箴言3章5節~9節」が読まれ説教をいただきました、私は神さまが韓国研修で初めから終わりに至るまでに一番伝えたかったことが6節の「常に主を覚えてあなたの道を歩け。」このことであったのだと確信し深い感動を覚えました。
 今回このような貴重な経験の時と場が与えられましたことを心から神さまに感謝いたします。そして日本ルーテル教団、教会のみなさん、韓国ルーテル教会・大学のみなさん本当にありがとうございました。
 
 神さまの愛と恵みと平安とが豊かにありますように。  アーメン



― 神学生の交流 ―  李 正雨準牧師が研修を終えました 2011.10
梁 熙梅

  2011年9月23日(金)~10月15日(土)、韓国ルーテル教会より、準牧師(以下準牧)の李 正雨(イ ゾンウ)さんが来日し、研修の期間を過ごしました。大宮教会の旧牧師館を住居とし、東京ルーテルセンター教会、日基教団聖ヶ丘教会、ルターハウス、日本ルーテル神学校、鵠沼で開かれた関東婦人の集い、大宮教会で研修を行いました。研修期間中、川瀬彰吾先生の納骨式を新潟の田上墓地にて行うことになっていたため梁と一緒に出かけました。その後、中越教会にて士反先生と芝先生より新潟の宣教協力体制について聞く機会も設けられました。日本での研修内容としてはとても豊かだったのではないかと思います。
  現存教会より献身者数が多く、開拓教会を作って出て行かなければならない環境で学んでいる立場から、教会の数に比べて教職の数が足りない切迫した宣教状況である日本に来て、彼が具体的に何をどのように学んでいったのか、その報告が彼のこれからの開拓していく教会形成の中に現れることでしょう。
 韓国ルーテル教会では、結婚することが牧師按手の前提となっているそうです。彼は、今年の12月に結婚を予定するまで、準牧の期間を九年、つまり牧師按手を受けるために九年を待ったという豊かな準牧期間を過ごしている人でした。日韓宣教協力プログラムの中のはじめてのケースとして日本で学んだ李さんの結婚と按手、そして開拓の道のりが、先立つ主イエス・キリストの宣教に従うものでありますように、お祈りしています。
李さんの研修期間中あらゆる面で協力してくださったみなさまに心から感謝いたします。

日韓宣教協力のため、執行部が韓国へ行ってきました。 2011.07
 先の教団総会で採択された日韓宣教協力の推進を踏まえ、日本ルーテル教団と韓国ルーテル教会は今年から神学教育での交流を始めるよう計画しました。それを受けて神学院長は梁熙梅先生に同行していただき、韓国ルーテル教会のオム議長とソル宣教教育局長とにお会いして具体的な打ち合わせをしてきました。そこで決まったことは、まず今年は1人ずつの神学生交換をし、神学教育ならびに教会実習分野での交流を深めること、9月に日本から韓国へ、10月には韓国から日本へ交換研修することです。時期や言葉の課題もなんとかやりくりし、双方が若い人材を送り込むことは将来のさらなる共同を生み出すたいへん有益なプログラムであることを再確認しました。翌日、私たちは先方の大学・神学校の様子をはじめ実習受け入れ教会の訪問などをして具体的な態勢を整えてきました。
  この交換プログラムについて神学院としては神学校1年生の笠原光見神学生を第1回交換神学生として送りだすことを決めています。日程も9月1日(木)~23日(金)と組みました。笠原神学生は伝道に強い関心をもった熱心な神学生です。韓国ルーテル教会での体験は意義深いと期待しています。
  このように私たちの大切な神学生は宣教研修・日韓神学生交換プログラムと修練に励んでいます。彼らの研鑽が主によって守られ支えられるようお祈りをお願いし、閉じたいと思います。